今は雪に覆われていますが・・・アスファルトの裂け目から生えているタンポポを見ると、本当にたくましいな~と感心します。我が家のカイワレみたいな息子もタンポポみたくたくましくなったらいいな~と思うのですが・・・
去年の夏、実家の猫の額ほどの庭の雑草を抜いていた時に、タンポポも紛れて咲いていたので、根っこから取らないとまた生えてくるからと、小さなスコップで掘ってみたところ、30㎝位掘っても終わりが見えず、結局あきらめてしまいました。タンポポの根は大体50㎝以上、長いものだと1メートルを超えるそうです。他の植物が生きていけないような厳しい環境下でも生きていけるタンポポはキク科なのですが、キク科というのは最も進化した植物の1つらしいです。いたる所で咲き、自家受粉で子孫を残すことができ、もっとも進化している・・・タンポポ無敵ですね!
そんなタンポポの根を焙煎して作られたタンポポコーヒー(タンポポ茶と呼ばれることもあります。)飲んだことありますか?子供の頃、母がよく飲んでいたので、私にとってはけっこう身近な飲み物です。最近はコーヒー代わりに時々飲みます。カフェインが入っていないので、夕方以降にコーヒーが飲みたくなった時にはタンポポコーヒーで代用しています。
タンポポコーヒーが初めて作られたのは1830年代のアメリカだそうです。コーヒーの安価な代替嗜好品として雑誌でも紹介されたようです。また、第二次世界大戦中にコーヒー豆の供給が困難になったドイツでもよく飲まれていたそうです。
タンポポの逞しい根から作られた飲み物ですから、さぞかし体に良さそうな感じがしませんか?一体どんな栄養素が含まれ、体にとってどんな良いことがあるのでしょうか?
1.カリウム
体内のすべての組織がある一定量のカリウムを必要とします。カリウム不足は倦怠感やエネルギー不足の原因になります。またカリウムはむくみ解消にも役立ちます。
2.ビタミンK
ビタミンKの主な役割は、出血を止めることと骨を丈夫にすることです。骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、丈夫な骨を作ります。
むくみ解消と丈夫な骨、どちらも魅力的ですね~。まだまだありますよ!
3.ホコウエイ根エキス(ホコウエイは蒲公英、タンポポの生薬名です。)
ホコウエイ根エキスには冷え性改善、便秘改善、健胃作用、強肝作用などのさまざまな効能があるらしいのですが、さらに毛髪の強化因子を促進する作用もあり、発毛・育毛が期待できるそうです!薄毛、抜け毛が気になる方はコーヒーやめてタンポポコーヒーにすると良いかも・・・?!
4.イヌリン
玉ねぎやゴボウなどに含まれる水溶性食物繊維であるイヌリンがタンポポコーヒーにも含まれています。イヌリンは糖質の吸収を抑制したり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促すので、メタボ予防や便秘解消につながります。
5.肝臓の解毒作用
人体の中で最も大きな臓器である肝臓の働きは主に3つあります。タンパク質の合成、胆汁の生成、そして解毒です。薬物や毒物を無毒化して胆汁の中に排出したり、アルコールを分解します。なくてはならない臓器なのですが、腎臓の人工透析のように、機能を代用する方法が存在しないため、肝不全になると肝移植するしかありません。また「沈黙の臓器」と呼ばれるように、肝機能に異常があっても症状が出づらいため、気づかない人が大半です。タンポポコーヒーの飲用により解毒酵素が増えたとする研究があります。アルコールや甘いものを取りすぎて肝臓が疲れてしまっている時には、タンポポコーヒーを飲むと、解毒を助けてくれるかもしれません。
いかがですか~?タンポポコーヒー飲んでみたくなりませんか~?ティーパックや粉末などがあり、比較的安価ですので、ご興味のある方は試してみてください~。
文:真木