「トルコ」と聞いて何を思い浮かべますか?私はトルコアイス、トルココーヒー、ケバブ、フムス・・・食べ物ばかり出てきますが・・・トルコ絨毯やトルコランプなんかもありますね!ちなみにトルコ料理って世界三大料理の1つだってご存知でしたか?フランス料理、中華料理に並ぶ世界三大料理!日本ではトルコ料理はあまり馴染みがありませんが、トルコ料理ってすごいんですね!
トルコがどこにあるかすらよく分かっていなかったので、調べました~。けっこう大きな国ですね!面積は日本の約2倍(世界で36番目に広い)、人口は日本の約6割の7,900万人ほどだそうです。
トルコは親日的な国で、トルコ人に「好きな国はどこか?」というアンケートをとると、日本が1番になることが多いとか。日本人としてはうれしい話ですね。
トルコが親日的な国になったのは1890年にさかのぼるそうです。オスマントルコ帝国親善使節団が明治天皇に謁見するため日本を訪問。その帰路で一行が乗った船が和歌山県沖で遭難するという悲劇が起きたそうです。この事故から数週間、村民が休むことなく救助活動と手厚い看護をし、日本全国から多くの義援金や物資も運び込まれたそうです。500人以上が亡くなる大惨事ではあったのですが、生存した69名の方を日本海軍の船でイスタンブールまで送り届けたそうです。また、明治天皇は大変心を痛められ、可能な限りの援助を行うように指示し、多くの義捐金がイスタンブールに届けられたそうです。
また、日露戦争での日本海海戦で、東郷平八郎率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃沈し、勝利したことに、トルコ人は歓喜したそうです。というのも、トルコはロシアに近いため、常に強国ロシアからの脅威にさらされていたそうです。アジアの小さな国が大国に勝つという快挙に感銘を受けたトルコ人に東郷平八郎は大人気となり、子供に「トーゴー」という名前をつける人も多かったそうです!
トルコと日本のつながりの話はこのあたりにして・・・本題に入ります!今回ご紹介するのは「トルコ式ゲットアップTurkish get up」と呼ばれる動きです。「ゲットアップ」は「起き上がり」、なんで「トルコ式起き上がり」です。英語の頭文字をとってTGUと呼ぶこともあるようです。
皆さんは朝、起きる時どんな風に起きますか?ほとんどの方が1枚目の画像の方法1か2だと思いますが、中には華麗に飛び起きる方もいらっしゃるのでしょうか・・・
トルコ式ゲットアップでは、下記の画像のように体を起こします。画像ではダンベルを持っていますが、「ケトルベル」を持って行うことが多いようです。
こちらがケトルベルです。ケトルはやかん、形がやかんに似ているということで、この名前がつきました。
使い方はダンベルと似ているのですが、ケトルベル専用のトレーニング方法もあります。
代表的なのが「ケトルベル・スウィング」というケトルベルを持った手を振るような動きです。重りの重心がダンベルと違って手から離れているため、筋肉に独特な刺激を与えることができます。
TGUがいつ頃から始まったのかはわかりませんが、オスマン帝国(今のトルコがある場所)の歩兵軍隊が体を鍛えるために行ったのが始まりだとか・・・。もちろんその時代にはケトルベルではなく、何か別のものを持って行っていたと思いますが。
TGUの歴史はさておき、この動きの魅力は1種目でさまざまな要素を鍛えることができるという点です。例えば、
①肩周りの安定性の強化
②殿筋(お尻の筋肉)の強化
③体幹部の安定性の強化
④全身の可動性の強化
などなどです。また重りを持つ手を逆にすると、ご自身の体の使い方に左右差があることも感じられると思います。
肝心のやり方ですが、動画を貼りますので、動画と一緒に動いて下さい。動きだけでなく、目線がどこを向いているかも参考にして下さい。
動画は一応、2つ載せます。女性は右手にダンベルを持ち、男性は左手に持っています。やることは同じなのですが、左右逆になるとこんがらがってしまう場合には、それぞれの動画を見ながら行ってみて下さい。投げやりでスミマセン(笑)
ちなみに、まずは重りを持たずに行い、動きをマスターしてから重みのある物(中身の入ったペットボトルなど)を持つと良いと思います。やかんを持つ方は、中身を頭から浴びないようお気をつけ下さいませ・・・
文:真木