「お米は太る」というイメージは根強くあると思います。私も10代20代の頃には、「ご飯の代わりにキャベツや豆腐を食べる」なんていうことをしていました。
画像の女子大生は痩せているように見えますが、少しの体重増加も気になる年頃でしょうし、「お米を減らして、その分デザートを」という気持ちもわからないでもないです。(シャリを残すなら、家でお刺身でも食べりゃいいのに・・・とも思いますが😅)
おそらく、この女性は、「お米のカロリー」を減らした分を「デザートのカロリー」に当てはめよう、という風に考えているのだと思います。でもお米とデザート、カロリーを同等にしたとして、体内で起こることは同じなのでしょうか?
戦前の日本人は1日の摂取カロリーの60%を糖質が占めていたそうです。また、江戸時代の成人男性が1日どれくらいのご飯を食べていたかと言うと、なんと1日5合!1合が茶碗約2.2杯なので、茶碗11杯です。画像は江戸時代の庶民の食事を再現したものですが、確かに、これならお米をたくさん食べないことには、お腹はいっぱいにならないかもしれませんね。
昔の日本人は、現代の日本人よりはるかに大量のご飯を摂取していたわけですが、肥満も糖尿病も今より圧倒的に少なかったという事実を考えれば、お米が「体重増加」の犯人ではないことは分かりそうなものですが・・・。
上述の女子大生のように、「ご飯を我慢してデザート」が理にかなっているのかどうかを判断するには、ご飯とデザート(砂糖)の糖質はどう違うのかを知る必要があります。
ご飯の糖質というのは「グルコース(ブドウ糖)」です。ご飯を食べて体にグルコースが入ってくると、筋肉、肝臓、腎臓などなど全身のあらゆる細胞がグルコースをエネルギー源として使います。
では、フルクトースはどうかと言うと、人体はフルクトースを代謝できるようにはなっていないのだそうです😱体に入ったフルクトースは肝臓に直行します。ところが、肝臓がフルクトースをどうにかしてくれると思ったら大間違いで、フルクトースは肝臓で脂肪に化けてしまうのです😭これが「脂肪肝」と呼ばれるものです。
血糖値とは血液中のグルコース濃度を表しています。なので、グルコースが体内に入れば当然、数値は上がります。一方のフルクトースは血糖値には影響がありません。
血糖値が上がらないのだから、一見、フルクトースの方が「まし」に思えるかもしれませんが、そうでもないようです。上記に書いた通り、グルコースは全身で使われますが、フルクトースは肝臓に直行です。体重50キロの人であれば、肝臓は約1キロ(体重の約50分の1)となります。50キロの全身で使われるグルコースと、たった1キロの肝臓に入ってくるフルクトース、フルクトースの方が「たちが悪い」のは想像にかたくありません。グルコースよりもフルクトースの方が、はるかに2型糖尿病、肥満、インスリン抵抗性などの危険を高めてしまうのです。私のプチ断食の指南役のドクター・ファンによれば、「フルクトース(砂糖)を食べることは、米を食べるより10倍も20倍も体に良くない」そうです。また、ドクター・ファンはこのようにも言っていました。「昔は、痩せたかったら砂糖をやめなさいとおばあちゃんに言われた。おばあちゃんが言っていたことは正しい。」と。
痩せたい!のなら、おばあちゃんの言うことを聞いて、シャリは残さず、デザートは我慢しましょ~。
文:真木
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西谷 (土曜日, 18 9月 2021)
旅先では名物ばっかり食べる習性ありまして、10年前に弘前では2泊3日で7つ(7種類)のアップルパイを食べました!リンゴの名産地なので観光用アップルパイマップもあって楽しかったです。
長年の玄米生活の影響か今では甘いおかずも苦手になったけど、カフェのスウィーツは月に2回くらい食べるかな。ワタクシの場合、甘い物よりも日本酒の糖分がよろしくないですね。焼酎に変えようかしら?酒を飲まない選択肢はないので( 笑 )
シャキット真木 (土曜日, 18 9月 2021 18:48)
2泊3日で7種類!それは行ってみたい!アッブルパイ大好きです!
アルコールはどうなんでしょうね~。「百薬の長」という話もあれば、あまりよろしくないという説もあったり。よく分かりませんが、甘い物も我慢、お酒も我慢では、人生わびしいですしね。飲みたいものを飲む!がよろしいのではないでしょうか。量はほどほどに・・・