ナウシカの肩の上にはいつもキツネリスのテトが乗っています。このシーン覚えていますか?初めてナウシカに会ったテトが、恐怖心からナウシカの指を噛みます。ナウシカは痛みを感じつつも、テトの警戒心を取り除くために、「ほら、怖くない、怖くない。」とテトに優しく語りかけます。ナウシカは敵ではないと分かったテトは、血が出たナウシカの指をなめ、ナウシカに心を開く・・・というあのシーン!
ナウシカの真似をして、当時、飼っていた猫(たま)にちょっかいを出し、指を噛まれたところで、「ほら、怖くない。」とか言っていた記憶があります。もちろんテトのように優しくなめてくれることはなく、ちょっかいを出されたたまの怒りは収まらず、猫パンチや猫キックをお見舞いされたりするのですが。
そしてこちらは鬼太郎ではなく猫娘の肩に乗っている目玉のおやじ。それにしても、猫娘はいつからこんなにクリックリの目の美少女になったのでしょうか?
そしてこちらはルシード(頭皮のデオドラントスプレー)のCMに登場された浅野忠信さんと、その肩に顔をのせているおじさん背後霊というシーンです。
私も小学生の頃、おばあさんの背後霊が肩にのっていると言われたことがあります(笑)母と一緒にある霊能者(?)の方の所へ行きました。普通のマンションの一室みたいな所で、正座をして、その霊能者のおじさんのしょーもない話を延々と聞かされること約2時間。すっかり疲れた私は、背中が丸まり、頭も落ちていました。私のその姿勢を見た霊能者のおじさんが、「ほら、おばあさんの霊が憑いています!今、肩に乗っています!だから背中丸まっているでしょ!」と勝ち誇ったように言ったのをハッキリと覚えています。子供ながらに「このおじさん、何も見えていないな」と思い、母に帰り道で伝えました。「あの人は偽物だから、二度と関わらない方が良い」と・・・。それ以来、あのおじさんに会うことはありませんでした。
さて、皆さんの肩の上には何がのっていますか?背後霊がのっている方もそうでない方も、まさかこんな風になっていませんか?
肩の上にあるべき「あれ」がない😱!そう、耳です!耳!!
正しい耳の位置は左側の緑線で示されています。肩の上にしっかりとのっていますね~。右側のように肩の上に耳がなく、「空間」ができていしまっている場合は要注意です!
普段の姿勢が「肩の上に耳がない」という方は、手遅れになる前に、今すぐ直しましょう!また、普段の姿勢はセーフの方でも、スマホをいじっている時はどうですか?耳の位置ズレていませんか?そういう日常生活での悪い姿勢の積み重ねが、筋肉や靭帯を硬く・弱くし、気づけば正しい位置に戻せないほどに硬化・弱化してしまうかもしれません。
姿勢を直す方法はただ1つ。残念ながらシャキットで週に1回、2回トレーニングする程度では直りません。日々、「悪い姿勢に気づいたら直す」ことしかありません。直して、直して、とにか意識的に直して、正しい姿勢が当たり前になるまで直し続ける、無意識に正しい姿勢でいられるようになるまで直し続ける、それしかないということを、どうか肝に銘じておいて下さい。
これできますか?あごを引いて、「二重あご」つくれますか?チンタックと呼ばれる動きで、チンはあご、タックは押し込むという意味があります。
チンタックをする時に、イラストの赤丸の部分に手の平を当ててみて下さい。頸椎と胸椎の境目の部分です。
チンタックをすると胸椎が動くのが分かりますか?胸椎がわずかに凹んでいくような感覚がありますか?胸椎がまだ動いている証拠です。もし、胸椎が動くのが感じ取れないという方は、胸椎の動きがかなり悪くなっている可能性があります。
動きが悪くなった部位の動きを良くするためにできることは、これも1つしかありません。動かし続けることです。「たまに」ではなく、毎日毎日動かすことです。
最後に1つトレーニングをご紹介します。画質が悪くスミマセン。
後頭部にタオルを入れ、壁に肩甲骨、肩、お尻、かかとをつけて立ちます。頭が前に出ている方(肩の上に耳がない方)の多くは、肩そのものの位置も前方にありがちです。肩甲骨を少し背骨に寄せ、胸を若干開くようなイメージで、肩をしっかりと壁につけて下さい。もちろんチンタックをして、二重あごにすることもお忘れなく。
腰は反らせないようお腹を凹ませ力を入れておきます。胸椎の動きが悪いと、腰椎を反らせて胸椎の硬さをカバーする動きをしてしまう方はけっこういらっしゃいます。腰を反らせて腰椎を潰さないように気を付けて下さいね。
姿勢は変えずにかかとだけを20㎝ほど前に出します。前に出れば出るほど、負荷が強くなります。
姿勢を変えずに、背中も浮かせます。僧帽筋(背中の上から真ん中あたりについている筋肉)に力が入るの分かりますか?胸椎が反って、胸が開くような感じ分かりますか?この時も腰椎は反らせないようくれぐれも注意して下さい。
まずは1分ほどキープすることを目標としてみて下さい。「自宅でもプランクしています。」というお声は時々聞きます。プランクももちろん良いですが、プランクはどちらかと言うと胸椎を丸めて固めるトレーニングです。プランクが終わったら、是非このトレーニングのように、胸椎を反らせて背中の筋肉を活性化させる動きもやってみて下さい。
文:真木
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