「運動≠カロリー消費」はなぜ

今日はBBC(英国放送協会)のYouTubeチャンネルより、「なぜエクササイズがカロリー消費を意味しないのか」という動画の内容をご紹介したいと思います😊

 

シャキットのお客様はプチ断食をされている方が多いですし、ブログ等でシャキットにとっては「不都合な真実」である、「運動では体重は落ちない」ということを発信しておりますので、多くのお客様は「運動は体重を落とすためのものではない」ということをご存知だと思います。

 

それでもなお、「運動すれば痩せる」と信じたいのが人間の悲しい性(さが)・・・そんなかすかな望みに、この番組は杭を打ち込み、粉々に打ち砕いてくれちゃいます😂

 

 

真木の余計な考えは挟まずに、番組内容をそのままご紹介したいと思います~。(意訳なので間違っていたらスミマセン😅)

 

ハーバード大学のリーバマン博士:

 

「まず我々は、身体活動と運動とは違うということを理解しなければいけません。身体活動とは体を動かすこと全てを指します。掃除や食事を作ったりすることも身体活動です。」

 

「体を動かすことを目的にしている運動は身体活動とは違います。運動はとても現代的な、おかしな行動なのです。運動をする人類などかつてはいませんでした。今は一日中座って、ボタンを押していれば、生き残るために汗の一滴も垂らす必要はありません。しかし当然ながら、我々の先祖は生き残るために汗を流す必要がありました。生き残るために必要なカロリーを摂取することさえも苦労しました。だから、必要のない時にはできるだけ身体活動を抑えてきたのです。」

 

「狩りに行ったとしても、必要のない時には座ってエネルギー消費を抑えてきました。現在では、座ることが喫煙と同じくらい体に毒だと言われていますが、座るという行為自体には何もおかしなことはありません。人間はやることがなければ座るものなのです。」

 

 

デューク大学のポンザー博士:

 

「今でも狩りを続けている部族が北タンザニアにいます。ハッザ族は家畜の飼育はしていませんし、電気も機械も銃も使いません。」

 

 

 

「男性は毎朝、弓で狩りをし、女性は根菜を収穫します。ハッザ族の1日の身体活動は、多くのアメリカ人が1週間で得られる身体活動よりも多いのです。」

 

「我々はハッザ族が1日に消費するエネルギーは、アメリカ人より多いと確信していました。ところが驚いたことに、ハッザ族の女性のエネルギー消費量は、身体活動の低いアメリカ人やヨーロッパの人々と何ら変わりがなかったのです。」

 

「この事実を信じられなかった我々は、他の部族のデータも集めることにしました。いくらデータを集めても結果は同じでした。身体活動が高いからと言って、消費カロリーが高いというわけではなかったのです。これは動物実験でも同じでした。動物園の猿も野生の猿もエネルギー消費量は同じなのです。」

 

「人間の体は、1日の需要と供給のバランスを取るために、消費エネルギー量を抑えるように進化してきました。消費エネルギー量の許容範囲は非常に小さなものなのです。ですから、もしあなたが運動でたくさんのエネルギーを消費しようしたら、体は他の身体活動で出来るだけエネルギーを消費しないように調整しようとするのです。」

 

 

「でもどうか勘違いしないで下さい。運動をしても消費エネルギーが変わらないからと言って、それを運動をしないことの言い訳にしないで下さい。」

 

「我々は運動と食事をコインの表と裏のように捉えがちです。例えば、今日は運動したくないから食事を減らそう、今日は運動を頑張ったから沢山食べても良い、と思うことありませんか?残念ながら、そういう仕組みではないのです。運動と食事は全く別物、役割が全く違うのです。」

 

「体重をコントロールするためには食事に気をつけなければいけません。運動は体重のためにするものではありません。体重以外のことのために運動するのです。筋肉や心臓のためというのは勿論、体中のシステムや臓器を活動的に保つために運動が必要なのです。慢性炎症を抑えるのも運動の役割なのです。」

 

 

再びリーバマン博士:

 

「我々は運動を教育と同じように捉える必要があると思います。教育も運動同様にとても現代的な行為です。ほんの数百年前までは、多くの人が字の読み書きができませんでした。今では教育は全世界的なものになりました。」

 

「かつては不活発な生活を送って良いのはお金や地位のある人と決まっていました。現代では逆で、お金のある人の方がジムなどの施設に通う特権が与えられています。我々は誰もが運動できる社会にしなければいけません。」

 

 

ところどころ割愛していますが、こんな感じです。

 

人類は生きるために食べ物を集めることに精一杯だった→だから狩りや収穫をしていない時には出来るだけ動かないでカロリーを蓄えてきた→そういう生活を続けていた人類は、消費エネルギー量を抑えるように進化した→人類は動いてもあまりエネルギーを消費しない体をゲットした!

 

これが「運動しても消費カロリーは増えない、つまり体重は落ちない」のカラクリというわけです。現代人にとっては何と悲しいカラクリでしょう😭でもこのカラクリがあったからこそ、人類は死に絶えなかったわけですからね・・・。

 

日本史の教科書に「〇〇の大飢饉」なんてのがよくありましたが、多くの飢饉を経験してきた日本人は、欧米人以上に摂取エネルギー量が少なくても死なない(逆を言えば、摂取エネルギーが多いと欧米人より太りやすい)と聞いたことがあります。日本人は日本車同様に燃費が良いようで・・・。

 

このカラクリをご理解いただけたのなら、体重を落としたい方ができることはただ1つ。やはり食事です。ここで登場するのが、プチ断食というわけですね~😄今から始めれば、露出が増える夏までには、あっちのぜい肉・こっちのぜい肉とサヨナラできるかも?!

 

 

個人的には「運動は教育と同じように捉える必要がある」という言葉が耳に残りました。リーバマン博士は、教育と同じように運動も誰もができる世の中にしなければいけない、という意味で言ったのかと思いますが、真木的にはもう1つ・・・

 

運動は教育と同じような「力」があると思います。教育ってある意味、魔法のような力があると思いませんか?字を書けなかった子供が字を書き、作文まで書けるようになったり、1~10まで数えられなかった子供が足し算・引き算はおろか、いつしか微分やら積分やら真木には意味不明な計算までできるようになったり・・・

 

運動も同じですよね?初めてのレッスンで吐きそうになっていた方が、いつのまにやら楽にこなせるようになっているものです。初めてのレッスンを受けた時のご自身から見れば、涼しい顔で動く自分は魔法でも使っているかのように思えるかもしれません😄