体力には割と自信のある真木ですが、睡眠不足が続くとやってくるのが・・・口唇ヘルペス😣最近も息子の新生活準備に追われ少々寝不足・・・案の定やって来ました😭自分で言うのもなんですが、普段は健康管理に人の3倍くらい気を使っているつもりです。そのせいなのか少し生活が乱れ、それが数日続くと、唇がうずき出すのです。
麻疹ウイルスのように、多くのウイルス性の感染症は、一度かかってしまえば、再び「そいつ」が現れた時には、免疫システムが戦って「そいつ」を放り出してくれます。一度かかれば一生かからないという大変にありがたいシステムです。
ところが、このありがたいシステムが通用しないウイルスがあります。それがヘルペスウイルス!ヘルペスウイルスは免疫システムを巧みにすり抜け、細胞の中に身を潜めて隠れているのです。そして、我々が疲れを溜めこんでいると、ここぞとばかりに顔を出すというわけです。ひとたび人体に侵入したヘルペスウイルスは、一生涯に渡って感染を続けるという悪夢のようなウイルスなのです。
人間が感染し続けてきたヘルペスウイルスには8種類あるそうです。そのうち単純ヘルペスウイルス1型と2型は、それぞれ口唇ヘルペスと性器ヘルペスを発症させます。また水疱瘡や帯状疱疹もヘルペスウイルスの仲間です。
この地球上では、単純ヘルペスウイルス1型に感染していない人の方が少ないと言われるほど、ごくごく一般的なウイルスです。ヘルペスウイルスを撲滅させるためには、ドラえもんの地球破壊爆弾でも使わなければ無理なのかもしれません・・・😱
人体の免疫システムさえも欺く人類の敵と思われがちなヘルペスウイルスですが、実はただの悪者ではないそうです。
2007年にある実験が行われました。マウスを2種類のバクテリアにさらすという実験です。1つはエルシア・ぺスティス(いわゆるペスト菌)、もう1つはリステリア・モノサイトゲネス(食中毒を起こす非常に毒性が高い細菌)です。
こんな危険なバクテリアにさらされたマウスに何が起こったかと言うと・・・ヘルペスウイルスを持っているマウスはどちらのバクテリアにも抵抗できたというのです!ヘルペスウイルス万歳!まさかヘルペスウイルスにこんな嬉しい特典があったとは😆
もちろんこれはマウスの実験ですし、こんな危険な実験を人間に行うことはできませんので、人体でも同様にヘルペスウイルスがペスト菌やリステリア・モノサイトゲネスから守ってくれているという証拠にはならないのですが、ヘルペスウイルスが潜伏している方が、免疫システムが有利に働くということは証明されているようです。
ナチュラルキラー細胞は、「生まれながらの殺し屋」の名に恥じない働きをしてくれています。それは全身をパトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞を見つけ次第、攻撃を加えるという働きです。
ヘルペスウイルスを持っている人は、そうでない人よりナチュラルキラー細胞が産生するインターフェロンガンマが多いのだそうです。インターフェロンガンマは免疫を強化してくれるたんぱく質の1種です。ヘルペスウイルスがナチュラルキラー細胞に更なる力を与えてくれるというのです😄
口唇ヘルペスはイヤですが・・・ヘルペスウイルスもある意味、人体を守ってくれているのですね。考えてみれば当然かもしれません。ヘルペスウイルスとしても、自らが長く存在するためには、宿主に長生きしてもらう必要がありますからね。
人体って本当に不思議ですね・・・😊
文:真木
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