ハイハイは甘くない

ハイハイっていろんな形があるんですね~。それにしても・・・どれもなんてかわいいんでしょう😍こんな風にハイハイできますか?ハイハイってやってみると実は結構キツイんです。家の中を一周するだけでもそこそこ疲れるかと思います。

 

ハイハイのことを英語でcrawling(クローリング)と言ったりしますが、クローリング・エクササイズと呼ばれるものがあるくらい、ハイハイはエクササイズとしても優秀なんです!というのも、ハイハイは・・・

 

①全身運動であり、下半身や腕はもちろん、腹筋群や姿勢を安定させるための筋肉など、全身のありとあらゆる筋肉を刺激することができる。

 

②全身の筋肉を使うハイハイは多くの酸素を必要とするため、心肺機能の強化につながる。

 

③筋肉のみならず、全身の関節を動かすため、関節の可動性の維持・向上につながる。特に肩関節と股関節の可動性の向上にうってつけである。

 

筋力、心肺機能、関節の可動性の全てを強化できるなんて、ハイハイ最強ですね!もはやシャキットなんて必要なし。ご自宅でハイハイしていた方が良いかもしれません。でもシャキットにも来てくださいね。

 

しかもしかも、ハイハイは脳にも良いと言うではありませんか!

 

ハイハイが赤ちゃんの脳の発達にとって、とても大きな影響があるということは前々から言われていたそうですが、大人の脳にとってもメリットがあるようです。テストで100点を取れるようになるというわけではないのですが、2015年に発表された研究によると、4週間にわたって、週1回、1回あたり60分のクローリング・エクササイズを行った被験者は認知的柔軟性に改善がみられたそうです。

 

認知的柔軟性というのは、「外部環境からの刺激に対して、考え方を柔軟に変化させることができる能力の程度」だそうです。これって結構大切な能力ですよね。自分自身もそうですが、年を重ねるにつれて、我が強くなって自分の考え方に固執しがちになります。何らかの問題に直面した時に、物事を様々な角度からみて、柔軟に対応できるということが問題解決につながるようです。体はもちろんのこと、脳の柔軟性も大切なんですね・・・😆

 

ということで、万人にオススメのクローリング・エクササイズの動画が下記になります。是非、挑戦してみてください。画像の男性はいとも簡単に行っていますが、どれもとても難しいです。

 

3分弱の動画ですが2分頃までは説明等一切ありません。一般的な筋トレとは違い、クローリング・エクササイズはどこかの筋肉を意識しながら行うという必要はありません。ただひたすらに動きを真似てみて下さい。

 

ちなみにそれぞれの動きに名前がついています。全部で10個の動きが紹介されていますが、初級者向けと上級者向けがあります。訳は誤訳だったらスミマセン。初級者向けでも十分過ぎるくらい難しいです。

 

①初級者:Barrel(樽)→上級者:Tornado(竜巻)

 

②初級者:Crocodile(クロコダイル)→上級者:Lizard(トカゲ)

 

③初級者:Foggy(カエルさん)→上級者:Ground kong(陸のコング、キングコングのコング??)

 

④初級者:Crabby(カニさん)→上級者:Bridgey(ブリッジ)

 

⑤初級者:Frog roll(カエル前転)→上級者:Frog kip(カエルキップ、アーチを描きながら着地する動きをキップと呼ぶそうです)

 

動画では最後の1分で2つの動きが紹介されています。1つ目は「猫」です。上記の10の動きは難易度が高いので、「クローリング・エクササイズを初めて行う場合には、猫からスタートするのがおすすめだよ。」とのことです。

もう1つが「猿」です。猫と猿ならできそうですね😊クローリング・エクササイズで、筋肉・心肺機能・関節・脳をガンガン刺激してみてください!

 

文:真木