若い時は考えることもなかったことですが、年を重ねていくと、自分自身はもちろん、家族や友人など周りの人にも「病気」が現実問題としてせまってきます。
お釈迦様が説いた人生の四苦(生老病死)に病気が含まれていることを考えれば、何千年もの昔から、病というのは厳然たる人生の苦しみと捉えられてきたことがわかります。
私自身は大きな病気を患ったことはありませんが、父が数年前に多系統萎縮症といういわゆる難病で他界しました。
私は元々はリハビリの仕事をしていましたので、この病気がどういう病気で、どういう風に進行していき、どういう最期を迎えるかといった知識はある程度は持っていました。そういう意味では、体の色々な機能を失っていく父の姿を見ても、わりと冷静に対応していたかと思います。
私が父の闘病生活中に知りたいと思っていたことは、どうやったら病気の進行を食い止めることができるのかとか、何か画期的な治療法はないのか、といったことではなく、父の病気が父本人のみならず、私たち家族に何を教えようとしているのか、ということでした。
病気に罹れば、誰もがその「原因」を考えますよね?ちょっとした風邪ですら、「薄着したのが悪かったかな~」とか、「寝不足で抵抗力が落ちてたかな~」などとあれこれ考えたりします。
病気の原因は、大きく分けて2種類あるそうです。外的要因は化学物質、放射線、紫外線、ウイルス、細菌など生体を取り巻く環境の中に存在する要因のことで、内的要因とは生体側に存在する要因(例えば細胞増殖の際のDNA複製に伴うエラーなど)のことを指すそうです。でも病気の原因は本当にそれだけなのでしょうか・・・?
『心には創造性があるから、つくることも壊すこともできます。その「壊すこと」がいわゆる病気にあたります。自分の心でもって、自分の体を壊すことができるのです。さまざまな不調を起こし、病気をつくることができるのです。
心が不調和の方向へ傾くと、体に異変が起きてきます。程度が低ければ体調不良レベルでとどまりますがが、その程度が激しくなると、病変・病気が生じます。病気の出方はいろいろありますが、あたなにとって一番弱い部分に病気が出ます。
病気はたくさん種類があって、医学的にはそれぞれについて、この薬が効くだとか、この療法が効くとかありますが、その根本を辿れば単純で、心の不調和が体の一番弱い部分に出てくる、現象として出てくる、ということです。現時点で使い込んだ部分に出ることもあれば、生まれつき弱い部分に出ることもあります。
人は意外と自分自身を知らないものです。自分の傾向性を自己分析しかねており、そのため、みすみす病気の罠に落ちていくことがあります。自分の生き方ひとつひとつを点検していく時、人はおのずから自己の病気の原因に気づき、健康体に回復するための浮力を持つことになります。自分の心も体も本人に経営がゆだねられている事業体のようなものです。
病を治そうとして力む必要はありません。人間の本来の姿に立ち返り、なすべきはなし、なすべからざるはなさず、忘れるべきは忘れ、許すべきことは許すことです。愛と許しとおおらかさを取り戻すことです。』
これは、父が病気をしていた頃に私が読んでいた本の抜粋です。父は商売をしており、「お金儲け」にとても関心の強い人でした。その父が、まだ喋る力が残っていた頃に、「どうやったらお金を増やせるかをずっと考えてきたけど、大事なことはそれじゃなかった」とポツリと言っていました。病気をしたことで、父も自らの傾向性に気づき、それまでの生き方を反省するきっかけになったのかもしれません。
と、珍しく少々真面目な話でした。病気の原因が何であれ、やはり病気は出来れば避けたいものですよね。でも、きっと大丈夫!私たちを病気を守ってくれるものがちゃ~んとあるのです!
アメリカの福祉保健省が行う全国健康栄養調査(NHANES)というものがあるそうです。その調査によって集められた、1988年から1994年までの7年分のデータと、1999年から2014年までの15年分のデータを分析した結果、ある事実が判明しました!
それはあるものをより多く持っている人は、持っていない人よりも死ぬ確率が下がる!という事実です。と言っても、隕石が落ちてきたとか、巨大竜巻が来たなどという場合には、それを持っていても残念ながら役に立ちません。それがあると心疾患や癌で死ぬ確率が下がるんだそうです。ちなみに「死ぬ確率が下がる」のは年齢が上になるほど著明で、若い人はあまり相関関係はないようです。
上記のデータは平均年齢45歳の55,818人のアメリカ人(うち女性が50.6%)が対象なので、人種の内訳はわかりませんが、韓国のデータもありましたよ!被験者は65歳以上の877人の韓国人です。どういう結果になったかと言ういますと・・・アメリカでの分析結果同様に、あるものをより多く持っている人の方が、「死ぬ確率が下がる」という結果になりました。
死ぬ確率を下げたかったら、より多く持っていた方が良いもの・・・それは・・・
筋肉です😄
と言っても、ムキムキになる必要はありません。上記の研究でも、「大切なのはLean Muscleリーン・マッスル」だと結論付けられています。
リーン・マッスルを日本語で何と言うのかイマイチよくわからないのですが、leanは「痩せた、引き締まった、ぜい肉のない」」といった意味があります。
例えば、画像の女性の筋肉はザ・リーン・マッスルという感じがします。ムキムキではありませんが、もも裏からお尻への形、お腹の縦線、肩周りの形などを見ると、筋肉量が十二分にあることがうかがい知れます。筋トレだけでなく、脂肪をつけないために食事にもかなり気をつかっていることとは思いますが。
リーン・マッスルの例えとしてこの画像を載せましたが、もちろんこの女性の体を目指すという話ではありません。筋肉がいかに大事であるか、それをお伝えしたかっただけです・・・😊
文:真木
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