もっと使おう、〇関節!

昨日はシャキットが休みだったので、母とランチしてきました。母は前日に雑草取りを2時間ほどがんばったとのことで、腰がだるいと漏らしていました。「どうせこんな姿勢(画像のような)でやってたんでしょ?」と問い詰めると、そうだと白状しました。

 

私も多少はシャキットファームで畑仕事をするので、雑草取りの苦労はわかります。母の頭の中では「雑草を取る」と「後日、腰が痛くなる」は完全にイコールになっているのですが、私は実体験からも雑草取りと腰痛はイコールではないと断言できます!雑草取りに罪はございません。責められるべきは「体の使い方」です。

 

雑草取りや畑仕事でやりがちな画像の姿勢、こんな姿勢で2時間もいれば腰がだるくなって当然です。もっと「あの関節」を使うと雑草取りも畑仕事も楽になるはず!なんです😀

 

 

どこだかわかりますか?人体最大の関節、股関節ですね~😊股関節の特徴は大きさだけではありません。股関節の動きに関わる筋肉は20以上、しかも大腿四頭筋(前もも)、ハムストリング(裏もも)、内転筋群(内もも)、大殿筋(お尻)などなど、これまたビッグな筋肉ばかりです。

 

さらにさらに、膝のように曲げ伸ばししかできない関節とは違い、屈曲・伸展・内転・外転・内旋・外旋と言った具合に、それぞれの動きの説明は割愛しますが、とにかくありとあらゆる方向に動く関節です。

 

人間が立って何かをする時には、股関節は必ず働いていると言っても過言ではありません。なぜなら人間は立っている時、重心は骨盤の真ん中あたり(第2仙骨のやや前方)にあり、その重心を巧みにコントロールしているのが股関節だからです。

 

こんな重要人物ならぬ重要関節も、冒頭の画像のようにしゃがんでしまったら、ただただ潰されているだけで動きようがありません😭では、雑草取りや畑仕事のような低い場所での仕事をする時、どんな姿勢をとると良いのでしょうか?

 

名人の真似をすれば良いのです!いるではないですか、「腰がだるい」などと言うこともなく、何時間でも低い場所にいつづけられる人たちが・・・

 

「子供 砂場」で検索するだけでこんな画像がたくさん出てきました。なんて美しいディープ・スクワット😍この子供たちは誰に教わるわけでもなく、自然とこの体勢を取っているんですよね。これこそ理想的な体の使い方です。

 

体感してみるのが早いと思うので、是非やってみて下さい。まずは冒頭の女性がしている姿勢です。股関節を開かないでしゃがんで背中をこれでもかというくらいに丸めます。股関節は完全にシャットダウン状態で、少し離れた所にある物を取るには腕を伸ばすしかありません。数分この体勢でいるだけで、腰椎や胸椎に良からぬ圧がかかっていることが感じ取れます。

 

一方の子供たちのようなディープ・スクワットは、股関節を大きく開いており、股関節が自由に動かせます。骨盤が立ちやすく、そのおかげで背骨が伸ばしやすいため、背中にも腰にも負担がかかりません。離れた所の物を取る時には、腕を伸ばすだけでなく股関節から動けるので、より遠くの物をつかめます。

 

背中を丸めてしゃがむくらいなら、ディープ・スクワットの方がはるかに良いのはお分かりいただけたかと思いますが、それでも「同じ姿勢で長時間」というのはやはり体には負担がかかります。真木が畑でよくやる姿勢はこんなのもあります。

 

あぐらや開脚です。いずれの場合も骨盤はできるだけ立たせ、腰を過度に反らせたり、背骨を丸め過ぎないように意識します。そうすれば腰はだるくならないですし、なんならストレッチにもなって一石二鳥です😄

 

地べたであぐらや開脚はちょっと・・・という方は低めの台や椅子を使う手もありますね。そういう場合にも、股関節を大きく開き、骨盤は立たせるように意識することが大切です。

 

幸いシャキットのお客様の大半は、レッスンでスクワット、ディープ・スクワット、骨盤を立たせる動きなどをされています。そういう「理想的な体の使い方」というのは、なにも筋トレのためだけのものではありません。むしろ普段の生活の動きにこそ取り入れるべきだと思います。

 

文:真木