あんぱんの中のあんの量はどれくらいがお好みですか?真木としては画像のようなあんぱんは、あんが主張し過ぎかと・・・個人的にはパン≧あんくらいがありがたいかな~と・・・
あんぱんのあんの適正量というのは好みの問題ですが、栄養素に関してはそうはいきませんよね。たんぱく質が体に不可欠だからと言って、他を無視してそればかり摂っても害になりますし、当然足りな過ぎるのも困りものです。栄養素というのは好みうんぬんではなく、「適正量」というものが存在するということになります。
さて、ここでクイズです😊私たちが日常的に「摂取」しているもので、摂り過ぎても足りな過ぎても体に悪影響があるものがあります。何だと思いますか?食べ物ではありません。「摂取」という言葉は不適切かもしれません。日常的に使っている、接している、浴びている・・・「浴びている」と言えば~、罵詈雑言!ではなく、「光」です😄
「光」の適正量って考えたことありますか?「あ~今日は光を浴び過ぎたな~」とか「今日は全然浴びてないよー、足りてないよー😭」って思ったことないですよね?是非、今日から光の適正量を意識してみてください。
私たちが日常で浴びる光には2種類ありますね。太陽による天然の光と照明等による人工の光です。浴びる光を適正量にするには、天然の光と人工の光どちらも意識することが大切です。
京都の八幡村の竹を使った竹フィラメントによって、白熱電球の点灯時間を600時間まで延長させることに成功したのは1880年のことです。この発明がその後の世界を一変させるような力を持っていたということは、誰でも想像できますよね。「日が沈むと真っ暗」が当たり前だった世界に光が灯されたわけですから。
私たちの生活は人工の光によって飛躍的に便利になりましたが、同時にそれまでは夜に光を浴びることがなかった私たちの体はビックリ!の状態にあります。夜の光でビックリ!の人体はあちこちが「故障」し始めました。例えば、メラトニン、成長ホルモン、テストステロンなどのホルモンの分泌が乱れたり、心拍数が乱れたり、肥満や糖尿病が増えたり、体内時計が狂ったりです。「夜が暗かった」時代には見当たらなかった「故障」です。
夜でも明るい便利な現代において、浴びる光の適正量を保つためには、各人が「気を付ける」しか方法はないようです。ではここからは「適正量」を探ってみたいと思います~😀
参考にするのは今年の3月17日に出された論文です。『健康な成人の生理機能、睡眠、覚醒をベストな状態にするための、日中・夕方・夜間の室内光の適正量』みたいなタイトルです。
ちなみに論文の中で使われている照度の単位は「ルクス」です。ルクスは「光源から発した光が照射対象の床や壁に当たった明るさを数値化したもの」です。「ルーメン」というのもありますが、こちらは「光源から発する光を数値化したもの」だそうです。この辺りの細かい話は理解していなくても大丈夫です。書いている真木も全く理解していません😅
論文によると日が沈むまでに浴びた方が良い光の最少量は「250ルクス」です。夜に過剰に光を浴びないようにすることも大切ですが、体内時計を正常に保つためには、日中は十分に光を浴びるということも当然重要となります。250ルクスと言われても良く分からないと思うので、下記を参考にしてみて下さい。いずれもおおよその値です。
晴天の日の昼間の太陽光⇒10万ルクス
曇りの日の昼間の太陽光⇒3万ルクス
手術台⇒2万ルクス
明るいオフィス⇒400ルクス
学校の教室⇒300ルクス
夜の外灯の直下⇒10~50ルクス
月の光⇒0.2ルクス
明るいオフィスでお仕事をされている方であれば、最小量である250ルクスをクリアできそうですが、多くのオフィスはそこまでの明るさはないようです。ほとんどの自宅も同様だと思われます。ではどうすれば良いのか・・・上の数値を見たら一目瞭然ですよね。外に出れば良いのです。曇りの日でさえ3万ルクスですからね。太陽の偉大さを感じます。日中はこまめに外に出る、通勤・通学は歩く、これからの季節は外でランチなんてのも良いですね😊
昼間のルクス稼ぎはさほど難しくないと思うのですが、我々現代人にとって難しいのは夜間ですね。体のためには「寝る3時間前」からルクスを抑える必要があるのですが、どれくらいまで抑えなければいけないと思いますか?な、な、なんと「10ルクス」です😅10ルクスは大体ローソク10本分くらいらしいです😅テレビもスマホも論外ということになります。
当然、寝室は「真っ暗」が良いそうです。常夜灯程度の光でも、心疾患のリスクが上がるとする研究があるそうです。
ライトメーターなる道具やアプリもあるようです。ルクスを測定するものです。試しに無料のライトメーターアプリをダウンロードしてみました。シャキットは場所による違いも多少ありますが、約200~600ルクスでした。(今日は晴天なので窓側の場所は600ぐらい、蛍光灯が直接当たらない場所で200くらい)外に出てみると、数値はどんどん上がり7万ルクス越えでした。
昼間は太陽光を浴び、夜は人工光を抑える・・・現代人の課題ですね・・・
文:真木
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