日本の女優

もう30年以上前の話だと思うのですが、父の知人で洋服を一切着ない方がいらっしゃいました。普段着もオシャレ着も全て着物という方です。その方がヨーロッパのどこかの国（たしかフランスだったような）に旅行に行かれました。もちろん着物で行ったそうです。観光地を巡っていると、その方を囲むように人だかりができ、皆がその方の写真を撮り出したそうです。なんでも「日本の女優が来た！」と現地の人に勘違いされたそうなのです。もちろんその方は女優でも何でもなく、父曰く「ただのおばさん」だったそうですが😅

この話を聞いた私は、いつの日か私も着物を着て海外旅行に行き、「日本の女優」に勘違いされないかな～という夢を持っています。未だにその夢は叶っていませんが。

皆様は着物を着る習慣はありますか？私は人生で2回しか着たことがありません。1回目は20歳になった時に写真館で写真を撮るために着ました。（成人式は不参加だったので）そして2回目は幼稚園からの友人の結婚式で着ました。どちらも20代の頃なので、かれこれ20年近く着物は着ていません。

それでも着物を着た時の感覚は覚えています。2回とも母に着付けをしてもらいましたが、帯で容赦なく「締め上げられた」あの感覚、思い出しただけでもお腹が痛くなりそうです😆帯をつけると背筋が伸び、腹部に圧を感じますよね。

帯ほどではないにせよ、あの感覚を感じさせてくれる筋肉が存在します。名前わかりますか？

レッスンでもおなじみの腹横筋（ふくおうきん）です。帯のように胴回りをぐるっと囲むように付いています。ちなみに白い部分は白線と呼ばれる腱膜で、けっこう硬いらしいです。ちょうどこの白線の上に腹直筋が付いています。

腹横筋の筋肉の走行は、その名の通りほぼほぼ横走りですね。ということは、腹横筋が働くとどういうことになるかと言うと・・・

こんなふうに輪の直径が小さくなる感じになります。帯で締めつけられた時と同じですね。

ということで、今日はシャキットのお客様が耳にタコができるくらい聞いているであろう腹横筋を改めてご紹介させていただきました。

是非レッスン中も帯でギュッと胴回りを締められているようなイメージで腹横筋を意識していただければと思います😄