昔の日本人は今とは違う歩き方をしていたという話は、以前のブログにも書いたことがあるので、ご存知の方も多いかもしれません。絵だけでは判断するのが難しいですが、履物も着ているものも現代とは違うので、歩き方が違っても不思議ではありません。どんなふうに歩いていたんでしょうね。動画で見てみたいものです。
ギリシャ生まれの新聞記者であったラフカディオ・ハーン(明治29年に日本国籍を取得し、小泉八雲と名乗るようになる)は、明治時代の日本人の歩き方について
「皆がつま先で歩いている。歩く時にはいつもまず第一に足指に重心が乗る。なぜなら踵は下駄にも地面にもつかないから。」
と書き残しています。その著作によれば、当時の子供の下駄の高さは少なくても3インチ(7.6㎝)、大人にいたっては5インチ(12.7㎝)の高下駄を履いていたそうです。子供たちはつまづいたり、下駄が抜け落ちることもなく全速力で走っていたそうです。
小泉八雲以外にも、江戸時代末期から明治初期に来日した数多くの外国人が、日本人の独特な歩き方に驚いたようで、複数の記録が残っているようです。そいういった記録から推測すると、当時の日本人の歩き方は
つま先歩き、引きずり歩き、前傾姿勢で小股、女性は内股
と考えられるそうです。
鼻緒を親指と人差し指で挟み、なおかつ着物がはだけないように歩くとなると、上記のような歩き方になるのも当然と言えば当然ですね。
ちなみに写真は1863年から1877年の間に外国人写真家によって撮られた写真の1枚です。この女性、何歳くらいなのでしょうか・・・凛とした美しさがありますね😍
現代と違う歩き方をしていたのは日本人だけではありません。どこの地域・国であろうとも、靴を履いていない人類は、歩く際の着地はつま先もしくは足全体でしていたと考えられています。その方が膝にかかる衝撃が軽減されるからです。
ご先祖様のようにつま先でずり足で前傾姿勢で歩いた方が良い、とは言いませんが、膝の調子が悪い時には、膝の負担軽減のためにつま先着地で歩くのも選択肢の1つに入れておくと良いかもしれません。
歩く時にはつま先から地面についた方が良いのか、はたまた足裏全体や踵の方が良いのかに関してはいろいろな意見があり、私自身も答えを出せていません。それぞれのメリット・デメリットがあるように思います。
つま先から地面につく歩き方のメリットの1つは足指を使いやすいというのがあるかと思います。足指を十分に使えないと、
💀足裏の筋肉が弱くなり、ふくらはぎに過剰な負担がかかる
💀足が疲れやすくなる
💀足がむくみやすくなる
💀バランスが悪くなる
💀反り腰になりやすい
💀外反母趾になりやすい
💀浮き指になりやすい
💀足裏にタコができやすい
💀転びやすい
💀足首や股関節の動きが悪くなる
などなど弊害山盛りです😱上記に心当たりのある方や足指グーパーができない方はもっと足指を使うよう意識する必要があると思われます。
屋外では難しいかもしれませんが、家の中ではつま先歩きをするとか、つま先で足踏みをするなどがオススメです。ちなみに私自身はドライヤーで髪を乾かす間はつま先足踏みをするようにしています。第2の心臓ふくらはぎも刺激され、良い感じですよ😊
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