いまさらヒンジ

約2週間ぶりに「いまさらシリーズ」です!今回のいまさらは「ヒンジ」についてです。

 

シャキット歴が長い方であっても「ヒンジって何?」と思われているかもしれません。レッスンではヒンジという言葉を使ったことはほぼありません。だいぶ前に1,2回ブログに書いた程度のマイナーな言葉です。言葉としてはマイナーですが、実はトレーニングにおいては非常に重要な動きです。

 

ところが!重要な動きであるにもかかわらず、実はシャキットのレッスンではヒンジはあまり行いません。主な理由は2つです。1つは正確に行うのが難しいということがあります。そして2つ目の理由が・・・ヒンジにはレッドコードが不要😅というものです。

 

自画自賛みたくなっちゃいますが、レッドコードの利点の1つに「動きの幅が広がる」というものがあります。別にレッドコードなどなくてもトレーニングなんていくらでもできます。でもレッドコードがあるだけで、基本の動きに無限にバリエーションを増やすことができ、トレーニングに彩りが出るんです😍ところが!悲しいかな、レッドコードをもってしても、ヒンジには彩りを添えることが出来ないのです😭と言うわけで、レッスンで行っているヒンジの数は多くはありません。でもゼロでもありません。

 

 

レッスンのどの動きがヒンジなのかを明かす前に、ヒンジの意味を少しばかり・・・画像のドアに付いている金具の名前はご存知ですか?蝶番(ちょうつがい、ちょうばん)と呼ぶそうです。ヒンジhingeは日本語では蝶番となります。

 

画像のドアを例えにすると、蝶番は左右の結合部分を起点として、一方のドアを開いたり閉じたりするものですよね。ではこの結合部分を股関節だと想定してみて下さい。

 

股関節を起点として、上半身を閉じたり開いたりする動きをイメージできますか?「閉じたり開いたり」だとイメージしづらければ、上半身を倒したり起こしたりと考えると良いかもしれません。思いつきませんか、ワークアウト第1でやっているヒンジの動き・・・

 

これです!!

イラストは3つしか描かれていませんが、ちょうど抜けている部分、つまり直立の状態から上半身を倒すまでの動き、それがヒンジです。(ヒップヒンジとも呼ばれます。ヒップは股関節という意味です。)

 

それでなくても難しいヒンジを、なかなかのスピードで行うという、少々無茶な動きです😅あの動きを正確にできている方には「ヒンジ大先生」の称号を差し上げたい!

 

 

ちょっとここで問題です。画像の女性は数秒前まで両手に荷物を持って、真っ直ぐ立っていたと思って下さい。画像は両手に持っていた荷物を床に置いた場面です。女性の動きはヒンジと言えるでしょうか??

 

答えは・・・ノーです。直立姿勢だった女性が股関節を起点にし、上半身を倒していったのだから、ヒンジに当てはまる!と思った方・・・惜しいです!大まかな考え方は合っています。

 

確かに、女性は直立の状態から股関節を起点として上半身を倒していったと思われるので、ヒンジの条件のうち1つは満たしています。しかし、ヒンジのもう1つの条件が満たされていないのです。

 

それが・・・ヒンジの時は必ず骨盤はニュートラルでなければならないというものです。画像の女性は骨盤が後傾しています。ヒンジの時は前傾も後傾もダメなのです。難しいですね~。頭で理解するのも難しいですし、実際に行うのも難しいです。これが「ヒンジは正しく行うのが難しい」と上述した理由です。

 

 

ではこちらの女性はどうでしょうか?先ほどの女性と同じように、直立から両手に持っているダンベルを床に置こうとしていると想定して下さい。こちらの女性のやり方は正しいヒンジと言えるでしょうか?正解はイエスです。股関節を起点に上半身が倒れていますし、骨盤は前傾も後傾もしていません。

 

 

 

 

 

 

ヒンジの時にご自分の骨盤がどういう状態にあるのか、正しくヒンジが出来ているのかどうかがわからないという方におすすめの簡単な判断方法があります。それが、

 

正しくヒンジが出来ている場合には、必ず太ももの裏側(ハムストリング)が伸びる

 

です。もも裏の伸びが感じ取れない場合には、十中八九、骨盤が後傾しています。また、もも裏の伸びは感じるものの、お腹が働いている感覚が弱いという場合には、骨盤が前傾している可能性大です。

 

正しいヒンジはもも裏が伸び、かつ腹筋群(特に腹横筋)の働きがしっかりと感じられるものです。

 

 

 

 

 

正しいヒンジ習得のためにおすすめの練習方法が下記の動画になります👇

 

動画内ではソフトSMで使う棒を使っていますが、ある程度の長さがある棒でしたら何でもOKです。日本語字幕表示できますが、訳がイマイチです。大したことは言っていないので😆、動きだけ真似てみて下さい。

 

ポイントは3つです。

 

①棒を後頭部、背中の真ん中辺り、骨盤に当てたまま動きます。この3点の1点でも棒から離れたらアウトです!40秒過ぎ辺りで骨盤から棒が離れていますが、ダメな例えです。

 

②動き出す前に骨盤をニュートラル(前傾も後傾も✖)の状態にします。棒と腰が離れすぎていれば前傾、腰が棒に当たるのであれば後傾しています。骨盤をニュートラルな状態のまま動ければ、腹横筋が動員しているのを感じ取れるかと思います。

 

③まずはゆっくり動きます。3点が離れていっていないか、腹横筋が働いているかを意識しながら、ゆっくりとヒンジしていきます。ほとんどのトレーニングに言えることですが、「スピードが早い=良い」ではありません。

 

上記の3つのポイントを押さえつつ、どこまで上半身を倒すことができるか挑戦してみてください😄

 

 

おまけです~。昨日、1回目の「脳活性English」のレッスンを行いました。まさかシャキットで英語のレッスンを行う日が来るなんて・・・😂

 

正直、「ジムで英語のレッスンに参加するなんて、そんな物好きな人いるかな~」と少々不安だったのですが、物好きな方が7名もいらっしゃいました(笑)しかもありがたいことにほとんどの方が次週も予約して下さいました。ありがとうございます!センキュー!!アイラブユー!!!

 

私が楽しんでも何の意味もないのですが、とっても楽しかったです(笑)普段のトレーニングとは違った皆様の一面を見ることができて新鮮でした。

 

「脳が刺激されて、目がシャキッと開きました!」という方から、「刺激を通り越して頭が爆発しました😂」という方までいらっしゃいました。

 

新しいレッスンを始める時には、参加者様の反応を見ながら内容を少しずつ修正していくのですが、今回も同様にいろいろと反省点がありましたので、少しずつ直していきたいと思っています。

 

最近、脳への刺激が足りないかも?!と感じている皆様、ご参加お待ちしております!!