思い込みとダイエット

のび太いいこと言うと思いませんか~。図星をつかれたドラえもんの顔よ・・・

 

ということで、今日は思い込みがダイエットに与える影響について、ある実験をご紹介します。

 

 

スタンフォード大学の心理学教授アーリア・クラム博士によって行われた実験です。被験者は2種類のボトルに入ったシェイクを、それぞれ別の日に飲まされます。1つは「アイスクリームをベースにしたとっても美味しいシェイクです。620kcalです。」とボトルのラベルに書かれています。もう一方には「「とっても健康的なシェイクで、140kcalしかありません。」と書かれています。

 

しかし、このラベルは嘘で、実はボトルの中身は全く同じなんです。研究者は被験者がシェイクを飲み終えた後に血液を採取し、血中のグレリン濃度を調べました。

グレリンは胃から分泌されるホルモンです。グレリンが脳を刺激すると、空腹を感じます。つまりグレリンは食欲を刺激するホルモンで、血中のグレリン濃度が低い方が、満腹感が高いということになります。

 

ではここでクイズです!高カロリーのおいし~いシェイクを飲んだ時と、低カロリーの健康的なシェイクを飲んだ時では、どちら方がグレリン濃度が低下したと思いますか?

 

正解は・・・

 

 

高カロリーの美味しいシェイクを飲んだ時です!と言っても、中身は同じなので、正確には、高カロリーの美味しいシェイクを飲んだと「思い込んだ時」ということになります。

 

不思議だと思いませんか?同じ物を飲んだのに、体が違う反応を示したのです。思い込みの力ってスゴイですね!

 

 

この思い込みの力、普段の生活にも活かせそうですよね。健康のために運動したり、健康に良い物を食べることは当然ながら大切なことです。でもそれ以上に、自分は健康なんだ、確実に着実に健康になっていっているんだと思い込むこと、コロナやら何やらノミ以下の小さなウイルスごときに負けるわけがないんだと思い込むこと、その思い込みこそが本当に私たちを強くしてくれるのかもしれません。

 

文:真木