せっかく手に入ったのだから・・・

このCM覚えていますか?ご飯を残す子供たちの前に現れた「もったいないおばけ」たち。子供たちを囲んで、体を左右に揺らしながら「もったいねぇ~、もったいねぇ~」と言うだけなのですが、子供心に衝撃を受けたのを覚えています。

 

貧乏性の真木は物を捨てるのが苦手で、シャキットの事務所内にはいつか使う予定の紙袋、まだ履ける小さ~な穴のあいた靴下、何に使うかは未定の容器やかごがあります。年に数回、山内さんに「捨てるぞ!」と脅され激しい攻防戦を繰り広げます。大体負けますが。掃除・片付けに関する権力はあちらの方が強大なのです・・・😭

 

 

紙袋くらいなら、結局使わなくて事務所の片隅で埃をかぶって、年末に山内さんに捨てられる・・・という末路を辿っても大したことではありませんが、せっかく手に入った「あれ」を使わないのは、それこそ「もったいねぇ~」です。

 

「あれ」を使わないのは、言うなれば、洗濯機という非常に便利な道具があって、ボタンを押せば勝手に綺麗に洗ってくれるのに、それを使わないで洗濯板で一生懸命ゴシゴシと洗って、「手が荒れて大変だ~」と嘆くようなものです。

 

 

 

お母さんのお腹にいた時、我々は「あれ」を持っていませんでした。この体勢で数か月過ごすには、「あれ」は邪魔なのです。

 

 

子宮から飛び出して、目を開けることができるよになると、数週間で色を識別したり、動くものを目で追う力もついてきます。そうなってくると気になる存在がありましたよね~。やたらとちょっかいを出してくる巨人たち。巨人たちがどんな顔をしているかが気になります。巨人たちの顔を見るためには、頭を持ち上げなくてはいけません。

 

 

 

頭を持ち上げられるようになって、巨人たちの顔をしっかりと確認できるようになってひと安心・・・と思いきや、巨人たちは時々自分のことを置いてどこかに行ってしまうではありませんか。置いていかれるのはごめんなので、どこまでも這って追っていきます。たとえその行き先がトイレだとしても・・・

 

頭を上げて巨人を見る、這って巨人を追いかける、この辺りでようやく我々は「あれ」を手にしました。何だと思いますか?

 

 

「背骨のカーブ」です。新生児の背骨はC字型です。首が座ってくる頃に頸椎のカーブが現れ、ハイハイをするようになって腰椎のカーブが出始めます。歩くようになって筋肉が使われていくことで、腰椎のカーブもさらについていき、小学校卒業前後で背骨のカーブが完成します。

 

ここで強調したいのは、「筋肉を使うようになって、このカーブを手に入れることができた」ということです。筋肉を使わなければカーブは手に入らなかったのかもしれないですし、既に完成したからと油断して筋肉を使わないでいたら、そのカーブは消えていってしまうかもしれないのです。

 

「年だから背中(腰)が丸まってきた、親は背中が丸かったから私の背中の丸さも遺伝だ」こういう話はよく耳にします。100%間違っているとは言いませんが、完全に正しいとも思いません。数10年前に背骨が完成した時にはきっと美しいS字カーブだったと思います。そのカーブが消えていったり、逆にカーブが過剰に強くなっていった背景には、美しいS字カーブを保つための筋肉を十分には使ってこなかったということが影響していると思うからです。

 

姿勢を見れば、背骨の大まかな形状は予測がつきます。普段の立ち姿勢を横から見た時、イラストのどの姿勢に近いですか?10歳前後で背骨が完成した時には、多くの方の背骨はイラストの左端のような形をしていたと思います。

 

左から2番目は胸椎の丸まりと腰椎の反りが強いタイプ、3番目は胸椎の丸まりが強いタイプ、右端はカーブが消失しているタイプです。

 

どのタイプにせよ、腰痛や肩こり、頭痛の原因になったり、呼吸が浅くなったり、股関節や膝の痛みの原因にさえなったりします。本来の背骨の動きを十分に発揮できていないために起こります。「洗濯機があるのに洗濯板でがんばった結果、手が荒れてしまった」のような状況です。

 

ところで、こんな風に床に直角に座れますか?

こんな風に手の平を重ね合わせて、背中の後ろで両肘をしっかりと伸ばすことができますか?

 

 

壁から1メートルほど離れて立ち、後屈した時に指先は壁に触れますか?

 

足を1メートルほど開き、片手は天井へ向かって伸ばし、反対の手(指先でもOK)は床につけ、イラストの赤線のように腕を一直線にすることができますか?その時、膝は伸びていますか?

 

 

どれも背骨が完成したばかりの頃にはできていた動きだと思います。もしできなくなった動きがあるとすれば・・・その動きをするための筋肉や関節を十分には動かしてこなかったことに原因があるのかもしれません。

 

でも大丈夫!!シャキットには「スティックモビリティ」と「ソフトSM」があるではないですか😄5月8日の山内さんのブログを読んで、ソフトSMの回数券をご購入くださった皆様ありがとうございました。回数券はまだございます!

 

スティックモビリティとソフトSMのレッスンほど、背骨、背中、肩周りを動かすレッスンがかつてあったでしょうか?!札幌中を見渡してもない!と自負しております😆

 

家、車、貯金、貴金属・・・「財産」にはいろいろな形がありますが、体も財産だと真木は思います。財産は大切に扱いますよね?自分の肉体も「財産のうち」と捉えて、各自が責任を持って手入れ・管理をすることが大切だと思います。

 

背骨のS字カーブは人間だけが持っているものなんだそうす。神様から与えられたこの貴重なカーブを、手入れ・管理不足によって活かしきれていないとしたら、あまりに「もったいねぇ~」です。

 

ということで、スティックモビリティ、ソフトSMへのご参加お待ちしております😄今回のブログは遠回りの宣伝でございました。

 

文:真木