年齢の壁

昨日、レッスン前のお客様とのちょっとした会話の中で「年齢」のことが話題に上がりました。きっかけはお客様から渡されたメモ書きの小さな字を山内さんが見えなかったことでした。山内さんの精神年齢と視力は小学3年生くらいだと真木は思っていたのですが、まさか老眼だったとは!さらに話は進み、「果たして何歳までシャキットをやり続けるのか」という話になりました。

 

この「シャキット何歳まで問題」は度々、真木の頭をよぎります。もちろんこちら側に十分な体力とやる気があっても、お客様がいらっしゃらなければ店としては成り立ちませんので閉めるまでですが、仮にお客様はいらっしゃるとして、どこまで我々の体力が続くのか。真木は44歳、山内さんは45歳です。50代、60代となった時に、頂戴したお金に見合ったレッスンをご提供できるのかどうか・・・不安がないわけではありません。

 

そんわけで基本は能天気な真木も稀に不安になることがあります。そんな小さな不安に襲われていた真木の目に留まった動画があしました。アーネスティン・シェファードさんのインタビュー動画で、検索したわけでもないのにYouTubeのトップ画面に出てきたことに、タイミングの良さとAIに対する若干の怖さを感じながらも見入ってしまいました。

 

動画が投稿されたのは昨年の11月、当時のアーネスティンさんは御年85歳!運動を始めたのは56歳の時です。

 

アーネスティンさんは「何事も私を(運動することから)止めることはできない。」と力強く語っていました。アーネスティンさんの原動力は何なのでしょうか?

 

それは約30年前、アーネスティンさんがトレーニングを開始した頃までさかのぼります。アーネスティンさんと妹のベルベットさんはある約束を交わしたそうです。その約束とは「他の人を勇気づけるために、ポジティブで自信に満ちた人生を送る」という約束です。ベルベットさんはその後まもなくして他界されました。

 

56歳でトレーニングを始めたアーネスティンさんは、15年後の71歳の時に初めてのボディービルの大会に出場。女性ボディービルダーとしては最年長で優勝され、ギネスにも記録されているそうです。優勝そのものよりも、ベルベットさんとの約束を守って、ポジティブな人生を歩むことで周りの人たちを元気づけているということが何よりも嬉しかったそうです。

 

アーネスティンさんはその後も「減速」することなく、毎週月・水・金曜日には朝7時からジムでトレーニングを続けているそうです。「自分が85歳だとは思っていない。年齢なんて数字にしか過ぎない。」とおっしゃっていました。なんという説得力!

 

インタビュアーに「雨が降ろうが雪が降ろうが何があろうがトレーニングをやめない。その動機は何なのか。なぜ続けられるのか。」と聞かれたアーネスティンさんは即答されます。To help others.(人々を助けるため) この言葉を動画の中でアーネスティンさんは繰り返し言っていました。

 

この言葉を聞いた真木は、自分もそうなりたいと心底思いました。44歳の私にはこの言葉を言う資格もないですし、言ったところで「真木が運動することが、なんで他の人を助けることになるんだ」となってしまいます。私が運動したところで、その利益は私だけのもので、他の人には何の役にも立ちません。でも85歳のアーネスティンさんがトレーニングをする姿を見れば、勇気づけられ、元気づけられ、「自分もこんな風になりたい!」と夢を描くことができます。シャキットにも70代後半の方で週2回ワークアウト第1を何年も継続されている方がいらっしゃいますが、その方を見ると思うんですよね、ああいう風になりたいな~と。正にhelp othersを地で行かれています。

 

最後になるほどなと思った話もご紹介したいと思います。

 

『若い人には知識と経験がどうしても足りないのです。したがって知識と経験をある程度、貪欲に身に付けていくことが必要です。知識を蓄えるには勉強に勉強を続けなければいけないですし、経験の蓄積にも時間がかかります。

 

知識も知識だけだと空回りしますが、経験の部分がのってくると、経験と知識がミックスして良い塩梅で差し出せるようになるのです。これは経験と知識のミックスが知恵に変わってきたということです。

 

スマートフォンやパソコンで検索すれば素早く情報は得られますが、人生の知恵までは獲得できません。知恵は知識と経験を通して初めて結晶化するからです。これこそが「年齢の壁」で、年齢の壁は知識と経験が幾層にも折り重なってできている強固な壁とも言えるのです。

 

年齢を重ねて様々な試練を乗り越える中で磨かれていくことがたくさんあります。忍耐力、寛容さ、包容力、洞察力、協調性などなどです。かくして獲得した知恵が心の成熟さを生んでいく面もあるのです。』

 

アーネスティんさんやこの話を聞いて、すっかり不安はなくなりました。年を重ねることも悪くないと思いました。楽しみですらあります。シャキットを長く続けられるよう、そして気力、体力、知恵溢れるばあ様になれるよう努力を重ねなければと思いました。

 

文:真木

 

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コメント: 2
  • #1

    吉村 (日曜日, 05 6月 2022 20:48)

    お二人で運営されていると、歳を重ねるごとに不安な事は増えてきますよね、、。
    私の友人に小学校の教師をされている方がいますが、以前、苦手な体育の時間はどうしているか聞いたところ、上手な生徒さんに見本をやってもらうと言ってました。お二人も最悪、体が動かなくなったら誰かにやってもらうとして、まだまだ頑張って下さい。私も通い始めて7年目に入ってきましたので、あと10年位は宜しくお願いしたいです‼️

  • #2

    シャキット真木 (月曜日, 06 6月 2022 08:47)

    あと10年というと我々は50代半ば・・・頑張りますっ!!
    体力づくり&集客のためのチラシ配りを精力的に行います!!
    7年・・・早いですね~。